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話を聞く姿勢

10月中旬から先週までの約3週間、業績があまり良くないという事で、ある支社に集中して入っていました。
実績低迷の原因をちょっと調べてみても、人員の問題、雰囲気、市場…。
各課ごとにも色々な問題があって、正直どこが一番のポイントになっているのかがよく分からない状況でした。

そこで、とりあえず全課、全チームの現場同行を昼間は実施して、夜は18:00~面談を実施しました。
部員全員はとてもできないので、ある程度ピックアップしてもらったメンバーと実施したのですが、それでも30人以上。
本当は1人30分ぐらいの予定だったのですが、長い人は2時間近くになってしまったりして…。
面談の後も、色々コミュニケーションを取っていたので、毎晩12時近くまでみんなと色々話していました。
ですが、そんな中で少しずつ原因が見えてきて、現在は改善案を作成し、具体的改善を働きかけている状況です。
とりあえず、一発逆転ホームランはあり得ないので、一本ずつ大切にヒットを積み重ねていく事が大切。
まず自分自身が結果をあせらないように、そして一本ずつヒットを「打てている」感覚を持ってもらえるように
色々と工夫して進めようと思っています。ヒットを「打たされている」「打たせてもらってる」では本当の改善には繋がらないですからね。
って言っても、そんな中で通常業務(その他の支社での業務)が入ってきたり、新サービス研修で北海道や神奈川に出張があったりと、なんだかバタバタしながら走り抜けた3週間だったなぁと感じます。(まだ全然一段落したわけじゃーないんだけど…) 


今回の件を通してもそうなんですが、個人的には昔に比べてずいぶん話を聞く姿勢が変わってきたなぁ…と感じる事が多くなってきました。
思い返してみると、昔フリースクールでスタッフをしていた時とかは、1人の子と2時間ぐらいしゃべるとなんだか頭がガンガンしてました。
それは、「なんとか分かって欲しい」「こうなって欲しい」という思いが強くて、どっちかというと答えを自分が提示していた感じがします。
最近は連続で6時間ぐらいぶっ通しで話しても、なんとか頭を整理できるようになってきました。
これは、たぶんキャパが増えたのもあるかもしれませんが「問題点を明確化」して「解決できる問題と、そうでない問題に選別」して「解決策を一緒に考える」というスタンス(流れ)に変わってきたからだとも思います。
これをする事によって、まず本人が解決をしなくてはいけない問題と、会社全体で解決していかなくてはいけない問題が明確化されますし、解決までに時間が掛かるものと、比較的早めに解決できるものが分かるようになります。
実際に、この部分がメチャクチャになってしまい、本来悩まなくても良い問題に頭を悩ましている人も多くいます。

ですが、ここからが難しくて「とりあえずここからやっつけよう」という方向にしようとしても「いや!今はこれが問題なんです!何で現場の意見を吸い上げてくれないんですか?」みたいな感じになってしまうと、けっこう大変になりますが…。

話を聞くのは「テクニック」だと良く言われますが、自分的には「テクニック」とは少し違う気がします。
いくらテクニックや理論・戦術を知っていても、プロ野球選手になれるわけでもないし、プロの将棋指しになれるわけではありません。
まずは色々本を読んだり、人に話しを聞いたりして、テクニックや理論・戦術を頭に叩き込んで、それを実際に現場で使ってみて、反省して改善をする…。すごく当たり前ですが、これの繰り返ししかないんじゃないかと考えています。


って言いながらも、家では奥さんに「ちょっとー…ちゃんと話聞いてるの?」と言われる事もしばしば…。
あぁ…一番大切なのは家族とのコミュニケーションですねー…。
いかんいかん。
by kkko-ta | 2008-11-09 12:44 | ひとりごと
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