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「先手」と「明確」

地震発生から一週間が過ぎ、戦後最大の自然災害となってしまいました。
そして、ここにきて政府、東電の対応のまずさが指摘されています。
実際にニュース映像を見ていても、このタイミングでのハイパーレスキュー投入など、「いまさらこれなの?」「もっと早く対応できたんじゃないの?」と思ってしまう事が多々あります。
東電の幹部とかも、一切表舞台に出てこないのもどうかと思うしね…。(昨日常務が出てきたけど…)

自分の会社でも、実際に被災地にある支社では、大きな被害を受けていますし
自分の今いる支社でも、通常の活動ができない中、色々混沌とした状況が続いているのが正直なところです。

こんな非常事態に、自分なりにちょっと考えてみると、一番まずい状況なのが全ての対応が「後手後手」に回ってしまうこと。
今がこんな状態になってますが、一度後手に回ってしまうと、なかなかそこから抜け出せなくなりますしね。

もう1つが全てを「明確」にする事だと思います。

今回の地震で考えてみると、今明確にしなくてはいけない事は

①被災者の支援、救助
②原発対策
③被災者捜索

の3つぐらいがまず大きな部分だと思います。
そして、そこを少し細かく分けて

①-1 救援物資取りまとめ
 -2 物資輸送方法確保
 -3 避難所数把握(孤立集落含む)
 他にも色々…

②-1 冷却方法検討、実行
 -2 電源確保方法検討、実行
 -3 避難関係確認
 他にも色々…

③-1 捜索部隊取りまとめ
 -2 捜索地区への移動手段確保
 他にも色々…

まずここを明確してから、それぞれ国会議員でも警察でも自衛隊でも良いので
①の責任者は○○で、実行部隊は①-1は○○、①-2は○○…
って明確にしていかないと、1つ1つがちょっとずつ後手に回ってしまうような気がします。

現に今でも、政府は原発対策にかかりっきりになってしまい、被災者支援に関してはかなり民間が色々入っていて、それ自体はすごく良いことなんですが、現場は非常に混乱しているという状況になっているようですし。
そして、政府からの会見に関しても、「今①全体ではこんな状況で、問題点は①-2の部分で、解決策は…」みたいな会見にしないと、国民全員が「大丈夫なの?」って不安になると思います。
同時に、全国から義援金や物資が集まったとしても、全体に行き渡らず「生きた支援」にならない可能性もあります。
実際に、昨日早速自分の会社から義援金5,000万円と、10トントラック一杯の支援物資を被災地に送りましたが、どこまで早く、どこまで本当に困っている避難所優先に配布されるのかを考えると、少し疑問もありますし…。


戦後最大の非常事態となった今。
「先手の対応」と「明確な対応」を心からお願いしたいです。
1人でも多くの方に、生き残って欲しいと思いますし、少しでも楽な避難生活になれば良いなと願います。
by kkko-ta | 2011-03-19 06:50 | ひとりごと
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