人気ブログランキング | 話題のタグを見る

帰りの電車の中で…

会社帰りの電車内で、ボクの隣にあるサラリーマンが座っていました。

ちょっとお酒くさい感じで、手にはなんだかおみやげのような包みを持って。

突然、その男性が声をあげました。

「おう!」

見ると、目の前には一人の女子高生が…。

「あれ?ベストタイミング。今お父さんに電話しようとしてたとこだったんだよ。」
「なんで?駅まで迎えに来いって?」
「うん。」
「いやー、ちょっと酔ってるからダメだなー。」
「はぁ?また飲んできたの?」…。

会話の内容から、どうやら二人は親子のようです。

そして、電車は出発。

目の前のつり革には、携帯をいじっている娘さん。
ボクのとなりには、ちょっとウトウトしてるお父さん。

しばらくして、お父さんがこう言いました。

「なぁ、もうそろそろお母さんと仲直りしたらどう?」
「は?いやだよ。私が悪いわけじゃないもん。」
「いやー、だってさ、こんな事いつまでも続けててもしょうがないじゃん?」
「しょうがなくないよ。ご飯なんて作ってくれなくってもいいもん。」
「いや、そういう事じゃなくてさー…」
「そういう事だよ。私からは絶対にあやまらないからね。」
「うーん…。別にあやまる必要ないじゃん。だってお前は悪いと思ってないんだろ?」
「うん、思ってない。」
「じゃああやまらなくてもいいじゃん。でもさ、『私は悪くないと思ってる』って事はしっかり伝えたほうがいいんじゃないか?」
「そんな事言わなくなって伝わってるでしょ?」
「いや、伝わってないよ。」
「そんな事ないよ。伝わってるよ。」
「いや、お父さんは伝わってないと思うな。あのな、人間っていうのは、話さなきゃ伝わんないもんなんだよ。『黙っていても伝わる』なんてあれはウソ。本当は、しっかり話さないと、伝わるものも伝わらないんだよ。たとえそれがイヤな情報だとしても、『多分分かってるだろうからいいか・・・』って思ったらダメなんだ。しっかり自分の口から伝えなきゃダメなんだよ。」
「だって私が間違ってないなんていったら、もっとケンカになるよ。」
「それでもいいんだよ。現状維持は何も生み出さないけど、もっとケンカになるって事は、なんかしらの変化があった…って事だろ?それでいいんだよ。」
「そんなもんなのかねー…」


まぁ話はもうちょい続くんですが、こんな感じですかね。

話さなきゃ伝わらない。
現状維持では何も生み出さない。

なんだか再確認ですよね。


いや、良い親子関係だったなー。
by kkko-ta | 2005-12-03 22:23 | ひとりごと
<< 結婚式でのコトバ 自分で >>