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2年前、突然父が倒れました。
カゼの菌が脳に入ってしまい、髄膜炎という病気になってしまって…。

すぐに病院に向かうと、意識不明のままベッドに横たわる父の姿が…。



意識が無くなる前、父は病室のベッドの上でこう叫んだそうです。

「○○ー!(母の名前)オレはもうだめだーっ…!!」

それから、しばらく意識不明が続き、意識が戻ったと思ったら
母の事も、兄達の事も、ボクの事も忘れてしまっていました。



ショックでした。

まさか、現実にそんな事があるとは…。


だけど、ショックも覚めやらぬまま
今度は夜中に突然父がベッドの上に立ち上がってしまうようになりました。

点滴を付けたまま、ベッドの上に立ち上がって、ベッドから落ちて…。



このままでは危険だという事で、急遽家族交代交代で病院へ泊り込む日々が始まりました。

ボクも、夜の12時ぐらいに仕事が終わって、そのまま病院へ直行し
父のベッドの下にある簡易ベッドで寝て
朝になるとそのまま家に帰って、シャワーを浴びて会社に行きました。


そんな生活がしばらく続いて、徐々に父の記憶がはっきりとしてきました。

ボクの事も、思い出したのか、覚えてくれたのかは分かりませんが
ちゃんと分かる様になってきて、お見舞いにいくと、ニコニコと笑ってくれていました。

だけど、しゃべるのは全くダメで、体を起こすのも難しい状態になってしまいました。



それから1年ぐらい…。

少しずつ歩けるようになってきた父は、何度か発作を繰り返しながら
どうにか退院をする事ができました。


そして、現在は家で療養をしながら、少しずつリハビリを続けています。

最近は、しゃべるのも昔に比べるとだいぶ聞き取りやすくなってきたし
杖をつきながら外を歩けるまでに回復をしました。




父は、昔から仕事が忙しく、いっつも帰ってくるのが遅かったり、いっつも出張に行っていたりしていましたが
休みの時はホントによく遊んでもらいました。


キャッチボールをしたり、プールに行ったり、キャンプに行ったり…。


たまに、近くの赤提灯の飲み屋さんにも連れてってくれました。


店のおやじさんや、他のお客さんと日本酒飲みながら、楽しそうに談笑する父を横目に
ボクは砂肝とか焼き鳥とかをほおばりながら、コップに入ったオレンジジュースを
まるでビールのようにグビグビ…プハー!なんてやっていました。

そして、他のお客さんから、ちょこっとビールをもらったりして…。



父は、怒るとメチャクチャ怖い人でした。

母親に「くそばばあ!」とかちょっとでも暴言を吐こうものなら
首根っこをつかまれて、お仕置き部屋に引きずられて行きました。

そして、そこでバシバシ叩かれました。

そんな出来事があったから「お母さんに汚い言葉を言ったらいけないんだ」
って事をしっかりと理解できたと思います。


自分にとっては、非常に大きな存在の父が倒れて
母はずいぶん不安だったと思いますし、苦労しているとは思います。

だけど、最近はやっと少しずつ平穏な生活が戻ってきたようで…。

ボク自身がもしも倒れたら、ウチの奥さんに同じ苦労をさせてしまうと考えると
これは絶対に倒れるわけにはいかんなぁ…と強く思っています。



今回、ボクの扶養に自分の両親を入れようと考えています。

これまで「ありがとう」と言い切れないぐらい、色々面倒みてもらったので
少し変な感じですがそういった形にできれば良いなぁ…と思っています。



今日は「父の日」という事で、父に対する思いをつらつらと書いてしまいました。

最近なかなか忙しくって、なかなか会えていません。

近いうちに会いに行かなきゃなぁ…。



まぁ、たまにはこういうつらつらと書くのも良いですかね。
まとまってないけど…^^;
by kkko-ta | 2007-06-17 11:50 | ひとりごと
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