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「反日」と「犯罪」

尖閣諸島の問題が、大きな国際問題になっています。

中国では、デモが毎日行われ、日本企業の休業が相次いでいる状況です。
そして、日本料理店や、デパートなどには、人々が押し入り、商品を強奪する…。
その被害は何十億となっているようです。

新聞、ニュースでは被害総額何十兆円だとか、色々言っていますが
実際に中国で暮らしている日本人の方達も、たくさんいらっしゃると思いますので
とにかく身の安全をしっかりと確保し、被害を受けない事を、第一に考えて頂きたいと思います。

今回の問題に関しては、正直この場で論じるほど自分にも知識がないですし
100%客観的な意見を書けるかというと、そんな自信もないので、細かく書く気はありません。
ですが、1つだけ、今回の出来事をきっかけに思い出した事があります。

それは、「反日」についてです。

今から10年ほど前に、当時働いていた団体のボランティアスタッフとして韓国に行った時です。
そこでは、ある団体が主催する、インターナショナルユースキャンプに参加しました。
参加しているのは、世界各国から集まった若者達。
自分のグループにも、韓国を初め、香港、タイ、エジプト、ロシア、アメリカ、カナダ、アラブなど
様々な国からの若者達が20名ほど集まっていました。

キャンプ自体は、最初色々ありましたが、徐々にみんなコミュニケーションも取れはじめ
なんとなく良い「Team」になっていきました。
そんな時、ワークの合間を使って、みんなでハイキングに出かけました。
ハイキングと言っても、特に何もない大きな湿原をみんなで歩く…というだけでしたが
ペチャクチャおしゃべりをしたり、みんなでふざけ合いながら進むのは、意外に悪くない、楽しい経験でした。

そんな時、ある一軒の農家が見えました。
湿原の真ん中に立つ、古ぼけた農家でした。
みんなは「水をもらおう」と言いました。
のども渇いたし、これも1つの経験だ、と。
韓国人キャンパーが先頭に立ち、その農家のドアを叩き、韓国語で交渉をしました。
交渉と言っても、ホントに一言二言。
農家のおばあちゃんは、見ず知らずの異国の若者達に水を飲ませてあげる事を快諾してくれました。

「異国の若者達」には…。

微笑みながら、みんなに水を配っていくおばあちゃん。
ですが、自分の顔を見たときに、すっと顔色が変わりました。

「お前、イルボーン(日本人)か!?」
低い声でした。
顔は敵意に満ちていました。
今にも水をぶっかけられそうな。
いや、それとも桶を投げつけられそうな…。

それから、態度が急変し、「イルボーン(日本人)にやる水はない!とっとと出てけ!!」
と豹変してしまったおばあちゃんに、自分はわけも分からずオロオロするばかり…。
韓国人キャンパー達は困惑し、「異国の若者達」は口々に自分を精一杯なぐさめてくれました。

後から聞いた話によると、そのおばあちゃんは、戦争で息子さんを亡くしていたそうです。
殺したのは、日本軍。
とても大切に育てた、1人息子だったそうです。


突然ですが、こんな昔の事を思い出しました。
「反日」は理屈じゃありません。
今回のデモ参加者の中にも、尖閣諸島の位置が分からないで参加している人もいるそうです。
だけど、スローガンは「反日」です。「反日=正義」といつの間にかなってしまっているようです。

自分の大切な家族を奪った、憎き日本。
戦争から何十年経っても、そんな事を思い続ける人がいる一方で
面白そうだからと、デモに参加し、どさくさに紛れて金品を強奪する…。
どちらにも共通するキーワードは「反日」。

「反日」は理屈ではありません。
ですが、今回の中国がやっている事は果たして本当に「反日」なのか。
自分達のガス抜きの為に、もし参加している人がいるとすると、それは「反日」ではなく、ただの「犯罪」です。
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by kkko-ta | 2012-09-21 06:05 | ちょっとしみじみ考えた②